KZ1000MK2修理依頼

こんにちはm(__)m

店主です。

ここ最近、修理&整備の依頼を多数いただき誠にありがとうございます。

旧車をいじってくれなくなったとか・・・マフラーをいじっているとオイル交換してくれないとか・・・

色々な理由があるようですが皆様の期待に応えられるような仕事をさせていただきますのでよろしくです。

今回のドナーさんは、人気沸騰の角Zの代表格!!

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KZ1000MK2!!

バイク屋さんの私も高額なため仕入れに躊躇する1台です(笑)

売っても良いよという方は御一報ください(笑)

このMK2・・・

購入したのは約2年前・・・レストア済みの極上車を通販にて購入したのですが・・・

見た目と裏腹に調子がイマイチとのこと・・・

もうすぐ車検も切れるということもあり弊社に御相談をいただきました。

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パスパス言って調子が悪いとの事です。

セッティング??いやはや電装??

修理は推理です。

まずは当然プラグチェックから・・・

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グヘッ!!

真っ黒っ!!

何だろぉ・・・・

悩んでいてもしょうがないのでキャブを分解します。

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ピンクのホースは新品時は良いですが硬化するので大嫌いです。

キジマの耐油ホースに交換します。

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しっかりレストアしたようでキャブの見た目も綺麗ですしホース類を含め交換されているところには好感がもてます。

2年ほぼ乗っていないというキャブ内はいかに??

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綺麗です・・・

裏切られた気分(笑)

ジェット類をチェックします。

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メインでかすぎでは・・ないかな・・

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洗浄だけではオーバーホールとは言いません!!

リビルトキットを組みましょう!!

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問題発生・・・

フロートチャンバーのねじが計4か所・・なめてます。

M4サイズのヘリサートなんて持ってないし・・・

で購入しました。

モノタローで(笑)便利な世の中だわぁ(笑)

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ドリル&タップ&この3点があれば問題なくオペが出来ます。

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これがヘリサートです。

ようはねじ山です。

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なめたねじ穴にドリルで指定のサイズに穴をあけM5のタップでねじ山を切りM4サイズのヘリサートを組み入れます。

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アルミ地は柔らかいのタップにへばりつき上手くねじ山が切れなくなります。

きれいに除去しながらタップを切ります。

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時間をかけて丁寧に作業をすると御覧のように良い仕事が出来ます。

フロートチャンバーを取り付け始動確認&試乗をします。

中身はSTDサイズのジェットで組みましたが結果はいかに??

 

KZ1000LTD納車整備その3

こんにちは。

店主ですm(__)m

塗装に出していたLTDの外装がようやく上がりました。

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いつもながら素晴らしい出来栄えです。

しかし・・・・

問題が発生!!

というより気になっていたことが・・・

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完全に乾いているので錆も良く見えます(-_-;)

このまま使用すると前回同様キャブレター内に錆が入り不具合が発生します。

今回はもともと使用していたのと違うタンクを塗装したのですがこんなに錆びていたっけ??

ちなみに

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錆びたタンクを使用するとこんな感じになります。

洗浄するのも大変でした。

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浮きです。

釣りに行ったときに海岸で拾ったものです。

こいつは錆取りの際に・・・・

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こう使います( ゚Д゚)

絶対に漏れません(笑)

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風呂や洗面所の栓です。

お分かりだとは思いますが・・・

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こう使います。

これも絶対に漏れません(笑)

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絶対的に信用している商品です。

複数回使用でき経済的です。

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希釈する際にお湯を入れるとさらに効果的です。

再使用の時にもこのポットで温めて使用します。

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錆取り剤を入れた後は裏返したりまんべんなくタンク内の錆取りを行います。

錆取り剤は後にポリタンクに移し保管します。

錆取り剤を抜いた後は中性洗剤で洗浄し流水で洗い流します。

そして・・・・

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ヒートガンで熱して内部の水分を取ります。

すると・・・・

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錆が完全に除去されてピカピカです。

本来はコーティングも行いたいところですが今回は錆の程度が軽いのでこのまま使用します。

そして・・・・

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最高級品のフューエルコック「ピンゲル6000シリーズ」を装着します。

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次の作業はオイル漏れ編です。

ここは定番です。

外してみると・・・

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Oリングが完全に硬化しています。

手元にあったOリングをダブルで装備しにオイル漏れが収まりましたがオーナーさんの要望によりPMCの対策品に交換します。

さらに・・・

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ヘッドカバー&カムプラグからのオイル漏れも試乗したところ酷くなってきたので交換します。

納車前の試乗をすることにより膿がどんどん出てきます。

それにより納車後のトラブルをなくします。

現状渡しで購入する際にはこのような作業を自分で行うという覚悟がいります。

それはそれで結果が出る作業ですので楽しいですが・・・

機械物は正直です。

手を入れてあげれば応えてくれます。

 

KZ1000LTD納車整備その2

旧車に気持ちよく乗るには消耗品にお金をかけることです。

見えない部分や純正部品にお金をかけずに社外パーツや外観にお金をかける方・・・

気持ちはわかりますが、それは後です。

LTDのオーナーはとても分かっている方でキャブを外すならインシュレーターも交換してくださいと・・・わかってますね。

それが私の悲劇の始まりです。

すごく不思議な事・・・Z系のインシュレーターの取り付けボルトが+ネジな事??トルクもかからないし下手したら舐めますし・・・折れますし??

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折れる??普通折れる??とくに無理もせず貫通ドライバーでカンカンと打ってドライバーで回すと回る・・即折れる・・

金属疲労ですね・・・最悪だわぁ・・・
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頭が真っ白・・になっており作業風景は一切撮っていません・・・が数時間かけて恐ろしく綺麗に取れました。

ヘリサートも使っていません。

ドリルとタップだけしか使用せず時間をかけ慎重にやった結果です。

ホント良かった(-_-;)

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そしてPMCのインシュレーター&ヘキサゴンボルトに交換です。

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年末の夜間ですので画像は一切撮っていません(笑)笑えん位疲れています。

続いて・・・

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角ヘッドのこの部分ってホントに邪魔です。

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左右のブリザー吹き出し部分からつながるホース・・・

エンジン上部はこいつのおかげでキツキツです。

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痒いところに手が届く・・・PMCさんやりますね。

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こいつのおかげでスカスカ!!

向こう側が良く見えます。

残る作業はキャブレター・エアクリーナー取り付け。

チューブ交換・外装取り付け位かな??

年内に上げたかったですが来年に持ち越しです。

KZ1000LTD納車整備その1

先日予備検を無事にパスしたLTDですがオーナー様からの追加オーダーや整備なども依頼していただいたので作業内容をオーナー様への報告も兼ねて紹介したいと思います。

まずは予備検時に「えっ???」と感じたフロントフォークです。

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全く・・ほぼストロークしません。

リジットです。

正確には1cm位??ですかね。

私の予想としてはスプリングがストロークしないようにカラー等で抑え込んでいるのかと思いましたが…

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ハンドルを外しフォークのキャップを外します。

外すとカラーがロケットのように飛び出す可能性があるので気をつけながら外します。

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あらら???

スプリング普通ですね…

となると組間違えかっ??

スプリングを抜いてキャップをはめてストロークするか確かめます。

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ストロークするね…

となるとまさか??

私の推理…

アメリカからの里帰り車ですし…

アメリカ=ハーレー=フォークオイル固い

ハーレー部品を取り扱っているので単純にそう思っただけですが・・・

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考えるより行動!!

フォーク抜いてオイルも抜いてみましょう((+_+))

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ストロークする際にフォークシールに私はあるものを吹きかけます。

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ゴム類を保護しますし悪いことは何もありません。

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カワサキ純正のフォークオイルを入れストロークさせるためにハンドルを取り付けますがオーナーの依頼によりZ1の純正タイプに交換しました。

そしてしっかりもっちりとストロークします(*^^)v

これでコーナリングも安心です。

続きまして…

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これです。

LTDの純正ライトステーを取り付けます。

パウダーコート済みで最高に綺麗です。

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マルチリフレクター&Z1純正ウインカーを組み合わせました。

 

KZ1000LTDご成約ありがとうございます。

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先日御成約となったKZ1000LTDです。

最近人気急上昇の車両です。

一昔前は原形をとどめないようなカスタムベースとしては人気の車両でしたが、ここ最近ではフルノーマルで乗られることも多くなってきました。

今回のオーナーさんも極力スタンダードに戻して乗りたいとのことで私としても力が入ります。

まずは全体を見て直す必要のある部分をチェック・・・

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すっごい斜めってます…

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どう見てもスタンドが短いのでPMCのサイドスタンドに交換しました。

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こうですよね・・・普通は

続いてはまずは予備検を取るに辺り修理や加修が必要な個所のチェックです。

まずはノーマル管カットのマフラーの加修です。

オーナーさんは将来的に純正に戻したいとの事ですのであえてマフラー交換はせずサイズの合うサイレンサーがあればこのままいきたいとの御要望・・・

あるかな??と思いながらノギスでチェックしカタログを手当たり次第に見てみると・・・

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あんじゃない!!

ほぼジャストサイズ!!

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ポンチ&ドリルを持ち出し・・・

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ぎゅいぃぃぎゅいぃぃぃぃんん・・・・と穴あけしてサイレンサーを入れます。

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おやおやおや・・・

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完全にピタッときました・・

音量も静かすぎづで車検は微妙かな??

そして車検において音量の次に心配なのが光軸です。

特に旧車はです。

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このLTD・・・

おそらくGT系のライトステーに見たこともない形状のヘッドライトが付いている・・・

しかも・・・

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しかもシールドビーム・・・

すっごい心配

ですので、とりあえず棚にあったヘッドライトに交換します。

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CBXのヘッドライトです。

H4バルブですしUK車両のライトですので日本でも使用できます。

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案外イケる・・・

同じ180サイズですし当然か

そして頼まれてはいませんが気になった部分を修理

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何故かインジケーターランプが一つもつかない・・・

さすがに全部となるとヒューズとかハーネスを疑いましたが・・

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バルブでした・・・

やはり全部点かないと気になります。

そしてオイルとエレメントの交換です。

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PMCのオイルエレメント

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お馴染みワコーズのプロステージ!!

化学合成のハイスペックオイルです。

うちでオイル交換を頼まれた場合は基本このオイルです。

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廃油もしっかりチェック!!

オイルの量も問題ないしネットリ感もないのでちゃんと管理されていたようです。

当然エンジンも調子良いです。

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電装系をチェックするとウインカーが点きません。

チャックするとアースが付いていないだけでした。

音量良し!!燈火&電装良し!!

車検準備OK・・・??

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ミラーホルダーの穴にねじが・・・これはとれなそう(-_-;)

取り急ぎ、他のマスターより一時拝借・・・

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ライン上で スピードメーターが動かずビビりましたが経験と勘で無事に予備検OK!!

これからオールペンや部品交換・整備とはいります。