KZ1000LTD納車整備その1

先日予備検を無事にパスしたLTDですがオーナー様からの追加オーダーや整備なども依頼していただいたので作業内容をオーナー様への報告も兼ねて紹介したいと思います。

まずは予備検時に「えっ???」と感じたフロントフォークです。

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全く・・ほぼストロークしません。

リジットです。

正確には1cm位??ですかね。

私の予想としてはスプリングがストロークしないようにカラー等で抑え込んでいるのかと思いましたが…

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ハンドルを外しフォークのキャップを外します。

外すとカラーがロケットのように飛び出す可能性があるので気をつけながら外します。

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あらら???

スプリング普通ですね…

となると組間違えかっ??

スプリングを抜いてキャップをはめてストロークするか確かめます。

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ストロークするね…

となるとまさか??

私の推理…

アメリカからの里帰り車ですし…

アメリカ=ハーレー=フォークオイル固い

ハーレー部品を取り扱っているので単純にそう思っただけですが・・・

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考えるより行動!!

フォーク抜いてオイルも抜いてみましょう((+_+))

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ストロークする際にフォークシールに私はあるものを吹きかけます。

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ゴム類を保護しますし悪いことは何もありません。

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カワサキ純正のフォークオイルを入れストロークさせるためにハンドルを取り付けますがオーナーの依頼によりZ1の純正タイプに交換しました。

そしてしっかりもっちりとストロークします(*^^)v

これでコーナリングも安心です。

続きまして…

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これです。

LTDの純正ライトステーを取り付けます。

パウダーコート済みで最高に綺麗です。

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マルチリフレクター&Z1純正ウインカーを組み合わせました。

 

KZ1000LTDご成約ありがとうございます。

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先日御成約となったKZ1000LTDです。

最近人気急上昇の車両です。

一昔前は原形をとどめないようなカスタムベースとしては人気の車両でしたが、ここ最近ではフルノーマルで乗られることも多くなってきました。

今回のオーナーさんも極力スタンダードに戻して乗りたいとのことで私としても力が入ります。

まずは全体を見て直す必要のある部分をチェック・・・

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すっごい斜めってます…

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どう見てもスタンドが短いのでPMCのサイドスタンドに交換しました。

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こうですよね・・・普通は

続いてはまずは予備検を取るに辺り修理や加修が必要な個所のチェックです。

まずはノーマル管カットのマフラーの加修です。

オーナーさんは将来的に純正に戻したいとの事ですのであえてマフラー交換はせずサイズの合うサイレンサーがあればこのままいきたいとの御要望・・・

あるかな??と思いながらノギスでチェックしカタログを手当たり次第に見てみると・・・

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あんじゃない!!

ほぼジャストサイズ!!

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ポンチ&ドリルを持ち出し・・・

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ぎゅいぃぃぎゅいぃぃぃぃんん・・・・と穴あけしてサイレンサーを入れます。

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おやおやおや・・・

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完全にピタッときました・・

音量も静かすぎづで車検は微妙かな??

そして車検において音量の次に心配なのが光軸です。

特に旧車はです。

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このLTD・・・

おそらくGT系のライトステーに見たこともない形状のヘッドライトが付いている・・・

しかも・・・

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しかもシールドビーム・・・

すっごい心配

ですので、とりあえず棚にあったヘッドライトに交換します。

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CBXのヘッドライトです。

H4バルブですしUK車両のライトですので日本でも使用できます。

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案外イケる・・・

同じ180サイズですし当然か

そして頼まれてはいませんが気になった部分を修理

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何故かインジケーターランプが一つもつかない・・・

さすがに全部となるとヒューズとかハーネスを疑いましたが・・

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バルブでした・・・

やはり全部点かないと気になります。

そしてオイルとエレメントの交換です。

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PMCのオイルエレメント

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お馴染みワコーズのプロステージ!!

化学合成のハイスペックオイルです。

うちでオイル交換を頼まれた場合は基本このオイルです。

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廃油もしっかりチェック!!

オイルの量も問題ないしネットリ感もないのでちゃんと管理されていたようです。

当然エンジンも調子良いです。

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電装系をチェックするとウインカーが点きません。

チャックするとアースが付いていないだけでした。

音量良し!!燈火&電装良し!!

車検準備OK・・・??

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ミラーホルダーの穴にねじが・・・これはとれなそう(-_-;)

取り急ぎ、他のマスターより一時拝借・・・

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ライン上で スピードメーターが動かずビビりましたが経験と勘で無事に予備検OK!!

これからオールペンや部品交換・整備とはいります。

Z1R整備開始

こんにちはm(__)m

店主です。

フェイスブックの気軽さにブログの更新が月一ペースになっていますがネタは大量にありますので更新はしばしお待ちを・・・

ようやく手が空いたので前回輸入したZ1Rの整備を開始しました。

この車両は見かけによらずエンジンは好調ですので外装関係のリペイントを含めたリフレッシュ。

ブレーキ関係のO/Hやガスケット交換等の書くだけなら簡単な作業です((笑))

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Z系お約束のカム部分の半月形状のGKよりジワッと漏れてます。

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上からつたったのかダイナモ付近もベタベタです。

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一通り車両をチェックし部品を店頭在庫よりチョイス

店頭にない商品は注文しました。

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まずはオイルを抜きます。

一通りの整備や部品取り付けが終わったらオイルエレメントを交換し化学合成油の15W50を入れる予定です。

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ダイナモ側のGK交換時にはフロントのスプロケカバーやセルモーターのカバーも取り外す必要があります。

ついでですので各部のグリスアップや注油をやると良いでしょう!!

今回はプッシュロッドやシフトロッドのOリング部分にゾイルスプレーにて注油、レリーズにグリスアップを施しました。

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スクレイパーで大まかにGKを剥ぎ取りオイルストーンで残りを落とします。

ツルツルに仕上げましょう!!

削る感じではなく磨く感じです。

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ヘッドカバーもスクレーパーでGKを大まかに削りオイルストーンで残りのGKを除去します。

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綺麗でしょ??

基本的に液体ガスケットは使用しませんので、くれぐれもガスケットは綺麗に落としましょう!!

ヘッドカバーより液体ガスケットがはみ出している車両を良く目にしますが液体ガスケットは基本的にはラバー部分のみです。

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当店で愛用の液体ガスケットは固まると透明で自然な仕上がりです。

飲食不可・・当たり前や!!

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液体ガスケットはこのような部分のみに使用します。

接合部分は滲みますからね・・・

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合わせ目から液体GKが飛び出ることなく綺麗でしょ(*^^)v

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最終的にエンジンを始動させオイル滲みや漏れをチェックするので綺麗に洗車します。

整備の基本は洗車です。

オイル滲みや漏れもすぐにわかるしね!!

マフラー交換

こんにちはm(__)m

店主です。

秋のツーリングシーズンを迎え私物の車両ではございますがマフラー交換&チェーン交換をしました。

その車両はブログにも何回か登場している・・・

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CB750K!!

ではなく・・・

3気筒なのに4本マフラーのGT380です。

高速道路を多用するツーリングでは乗りませんが江の島&鎌倉方面の下道海コースや道志&富士五湖方面の下道山ツーリングでは気持ち良く走れる中型を乗ったりしています。

煙のおかげで後方の方には御迷惑おかけしますが(笑)

4本マフラーのGTはとてもスムーズで乗りやすいです。

パンチはなく2st感はありませんがとにかくスムーズに加速します。

排気音も当然静かです(笑)

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3気筒&ラムエアーシステム!!

昔は大きく見えた車体もZやハーレーを乗るようになった今では丁度良い大きさです。

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あらいやだ(笑)

マフラーないとスマートですね・・・

マフラー外したついでに・・・

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チェーン交換をします。

すっごい錆!!

これでは良い走りができません。

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ゴールドのXリングチェーンです。

380にはスペックオーバーでしょうが在庫であったのでつい使用してしまいました。

ホイールを回すとなめらかです。

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エキパイでメーカーわかりますか?

走行したところパンチがあり伸びが良くなりました。

集合は音だけで性能面では良くないという方もいますが、そんなことないですよ。

物によっては非常に良いです。

全体像は次回のお楽しみ。

車検の下ごしらえ

こんにちはm(__)m

店主です。

ここ最近は新規輸入車両の車検整備に追われています。

しかし・・・何故か新規輸入車にかなりの確率で装備されている部品に??を感じています。

そいつは!!

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VM33!!

だったら嬉しいです(笑)

ホントはパワーフィルター君です。

何故か高確率で装備されています。

不思議です。

まあ整備性は良くなるので良いのですが・・・

これのおかげで車検が通りません。

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正確にはパワーフィルターのせいではなくブローバイが外れているのでオイルの蒸気が大気の放出されているためです。

本来はエアークリーナー→キャブ→エンジンと循環するのです。

ようは大気汚染をさせないようにですね。

これは大切です。

しかしエアクリーナーを購入するには・・・

安くはないですしKZ系の場合は中古を探すしかないですし・・・

ですからこいつを製作します。

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以前作ったZ1用のブローバイ付きパワーフィルターです。

今回はパイ数が合わないので新規で作ります。

用意するものは・・・

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サイズの合うパワーフィルターと

これじゃないといけないという訳ではありませんが・・・

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古いハーレーに使用する オイルゲージフィッティングです。

ちなみに以前はハーレー用のS&S製エアクリーナーの部品を使用しました。

創意工夫です(笑)

当社は部品も多数販売していますので、こんな時には便利だと我ながら思います。

オイルゲージフィッティングはバラして一部のみ使用します。

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まずはパワーフィルターの中央に・・・

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穴をあけます。

フィッテングの外径を計測してチョイと小さい穴をあけます。

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ねじ込むのみ!!

これに耐熱の耐油ホースを差し込みブローの出口にとなります。

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ホースは内径10mmで出口のサイズに合いませんので水道のホースをジョイントに使いました((+_+))

取りあえずはOKです・・・

そして旧車ならではの問題です。

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通常はシビエのライトなどに交換して車検に向かいますがメインハーネス等の劣化で光量が上がらない場合が多々あります。

そんな時使用するのがヘッドライトブースターです。

ホントに凄い威力です。

以前数値で見ましたが4倍~光量が増えました。

ですので車検時には毎回持っていく便利アイテムです。