始動確認

こんにちはm(__)m

店主です。

先日、入荷した車両ですが販売するにあたり選別をしました。

バラ売り・現状売り・中古車・レストア予定車等

バラ売りは簡単です。

程度と見た目で決めます。

現状売り・中古車の境界線は難しいです。

ですので初めは全て現状車にし手が空き次第、1台1台のコンディションを確かめながら始動確認をしエンジンが問題ない車両は中古車となりエンジンに問題があるような車両はレストアされたりバラ売りとなります。

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とりあえず2気筒ですし整備の簡単なGSからチェックします。

エンジンは驚異的に丈夫です。

他に類を見ない強靭なエンジンです。

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まずは基本中の基本。

プラグホールから圧縮を計ります。

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この時、プラグの焼け色を見ることにより今までのコンディションを確認出来ます。

この車両は若干黒いですが悪くないですね。

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いきなりキックを降ろすと油膜切れを起こしている場合、スリーブ内を痛めてしまうことがあるので寝ていた期間がありそうな車両は必ずプラグ穴からオイルを少量注入してあげましょう。

私はスプレー式で楽ですしゾイルスプレーを使っています。

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プラグ穴のまわりの砂などの異物はは事前に取り除くことをお薦めします・・・

シュシューと少量スプレーし

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ゆっくり何回かクランキングさせてからコンプレッションゲージにて圧縮を測定します。

10k~非常に優秀です。

基本的に欧州の車両はフリーウェイの関係か??過走行が多いです。

が、その分しっかり整備されている車両も多いです。

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圧縮があるということはエンジンは必ず始動します。

始動前にはオイル交換は必須です。

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履歴が分からない場合、オイル交換の際にはケチらずオイルエレメントも交換です。

オイルですが弊社では化学合成油の車両や季節により10w40または15w50を使用します。

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エレメントを外すとスラッジ等の汚れが溜まってます。

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弊社ではパーツクリーナーで洗浄しますが、もったいないという方はトレーに灯油などを入れて刷毛で洗ってもよいです。

安いパーツクリーナーは効力が弱く結果倍使用するのでお勧めしません。

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あっという間に綺麗になります。

Oリングも必ず交換してください。

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無駄なくオイルを規定量注入します。

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別体のガソリンタンクに新鮮なガソリンを入れます。

そしてキャブレターに直結します。

この際、オーバーフローなどのガス漏れを起こす場合は危険ですので作業を中断しキャブレターの点検、オーバーホールを行います。

そして緊張の一瞬・・・

セルを回すと・・・

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いとも簡単にエンジン始動・・・

しかもアイドリングも安定しています。

これはキャブの調整もポイント調整も必要ない感じです。

後はエアクリーナーエレメントの点検・交換を行います。

この車両は非常にコンディションが良いので追加オーダー可の中古車となりました。

追加オーダーとは売価を安く設定しお客様の依頼によりタイヤの交換や再塗装、カスタムを行うことを指します。

Z系でも同じくです。

ベース車両は多数ございますので一度遊びに来て下さい。